2007年11月4日日曜日

家賃を大滞納 [前編]

[注意]
本エントリは、私の主観に基づく、別居開始までの記録です。
細部の省略や、プライバシーに関わる事項についてのご質問等については、お答えいたしかねることもあることをご了承ください。

赤字回避なら、不満は言うまい。


その頃、ニゲは遠方へ長期出張中で、3〜4週間ごとに1週間ほど帰宅するという状態だった。私は、仕事が忙しい時期で、残業と休出が続いていた。ちょうど雑草が生い茂り始める時期だったが、草取りをする余裕など無く、狭い庭は丈の高い雑草に覆われていた。
ニゲの不在が続くこと自体には、問題を感じていなかった。何よりも確実な収入が求められている状態だったため、ちゃんとやっていけるというのなら、仕方が無いと考えていた。

この頃の家賃は、その前に借りていたところの3割増だった。下見のとき、ニゲに支払いが厳しくなることを指摘した。ニゲの答えは、「ここに住みたい。家賃は自分が払うのだから、認めて欲しい。」だった。強く主張するニゲに、そこまで言うならと思い、契約を認めたのだった。

固定費払えないって、重症。


ある日、帰宅すると、不動産屋さんの名刺がドアに挟まっていた。名刺の裏に「連絡をください」と書いてあった。既に夜も更けていが、ニゲに電話をした。「不動産屋さんの名刺が置いてあって、連絡をください。」とあったから、明日、昼に連絡するようにと。

次の日、実家に電話した。母に、ニゲがあちこちから借金していることや、口先だけで返済はしていないことを話した。母は、私を励まし、また電話するようにといってくれた。

夕方、夕食を作ろうと支度をはじめた。すると、チャイムが鳴った。訪問の予定は無い。インターホンをとると、不動産屋さんだった。
ニゲは不動産屋さんと連絡を取っていないそうだ。また、不動産屋さんが携帯電話にかけても、出ないと言う。
とりあえず、私は不動産屋さんにニゲが出張中であることを話し、話を聞くことにした。
不動産屋さんによると、確認できているだけでも家賃を13ヶ月分滞納しているという。大家さんは転勤族で、このときかなり離れた地方に住んでいた。家賃の振込先がこちらの地銀だったため、記帳の機会がなかなか無く、発覚が遅れたのだ。
不動産屋さんは、私が滞納について一切知らなかったため、今回の件が悪質なーー家族ぐるみで、滞納を踏み倒そうとするようなーーものではないと判断すると言ってくれた。そして、ニゲと話し合う機会を持ってもよいと提案してくれた。明日やあさってには無理なので、ニゲが帰宅したらすぐに不動産屋に出向くことになった。

不動産屋さんが帰ったあと、実家に電話した。まだ父は帰宅しておらず、母が電話に出た。電話を切ってから何時間とたってないというのに、このような運びになるとは、なんというタイミングであろうか。運命が、離婚を決意し始めた私の背中を押してくれているようだ。本来なら動揺していてしかるべきなのだが、好機到来を感知した私の頭は、いかにして母に離婚も已む無しと思わせるかに集中していた。一通り話し、何かあったらまた連絡するということになった。とりあえず、母の考えを傾けることはできたようだった。

不動産屋さんに出向くことに


その後、ニゲに電話をした。不動産屋さんが来たことを話し、ニゲが帰ってきたらすぐに不動産屋さんに行くことにした。その電話でのニゲの態度は私を苛立たせたが、これ以上の問題回避は百害あって一利なしだと主張し、不動産屋さんに行く日を決めたのだった。
なお、ニゲはその程度の滞納があると気付いていた。私が13ヶ月の滞納について問い質すと、「そのくらいの滞納はありえると思う。」とするっと答えたのだ。

翌日、不動産屋さんに予定を伝え、少し先になってしまうがその日にお願いしますと言って電話を切ったのだった。
あとは、当日、ニゲが不動産屋に出向くのを願うばかりだった。

0 件のコメント: